こんにちは!キリです。
前回、「タミル語は日本語と語順が同じです!」と言いました。
これが、タミル語が日本人にとって習得しやすい理由なのですが、当然、ややこしい部分もあります。
それは、、、、
タミル語は主語によって語尾が変わるんです、、、、
「面倒臭いなぁ〜」「やっぱりやめるか!」と思われた方!安心してください。実は、日常会話でよく使う語尾変化のパターンは3つだけ!これさえ覚えれば、かなりの会話がこなせるようになりますよ。
まずは「する=パンヌ」を覚えよう!
タミル語で「する」は「パンヌ」(பண்ணு)といいます。この「パンヌ」という動詞は、主語によって語尾が変わることで、文法的に正しい形になります。日本語にはないこの語尾変化ですが、実は3つのパターンだけ覚えれば十分です。
そして、この「パンヌ」は非常に便利な動詞で、英語の動詞に「パンヌ」を加えるだけで、タミル語の動詞がわからなくてもほとんどの動作を表現できるんです。例えば、「スタディ パンヌ」で「勉強する」、「イート パンヌ」で「食べる」、「シット パンヌ」で「座る」となります。
では、具体的にどのように使うか見ていきましょう。
主語による語尾変化を簡単に説明します
タミル語にはいくつかの主語がありますが、日常会話でよく使うのは次の3つです。
- ナーン(நான்)=「私」
- ニーンガ(நீங்கள்)=「あなた」
- アヴァンガ(அவர்கள்)=「彼/彼女」
まず、「ナーン」(私)の場合、動詞の語尾は「レーン」(ரேன்)になります。たとえば、「私は勉強する」は「ナーン スタディ パンドレーン」(நான் ஸ்டடி பண்ணுகிறேன்)となります。
次に、「ニーンガ」(あなた)の場合、語尾は「リンガ」(றீங்க)です。「あなたは食べる」は「ニーンガ イート パンドリンガ」(நீங்கள் ஈட் பண்ணுகிறீர்கள்)になります。
そして、「アヴァンガ」(彼/彼女)の場合、語尾は「ランガ」(றாங்க)になります。「彼女は座る」は「アヴァンガ シット パンドランガ」(அவர்கள் ஸிட் பண்ணுகிறார்கள்)です。
ここで、「なんでパンヌにレーンがついたらパンドレーンになるんじゃい!」と思われた方!鋭いご指摘です、これは、タミル文字のற்が原因で、この発音が江戸っ子のべらんめぇのラですので、パンヌ+レーンでパンドレーンに聞こえるというからくりです。
タミル語の丁寧表現を活用しよう!
タミル語の特徴として、丁寧な表現をするときには、主語が複数形になります。例えば、「あなた」という意味の「ニー」(நீ)を、より丁寧にするために「ニーンガ」(நீங்கள்)を使います。また、「彼」や「彼女」という意味の「アヴァン」(அவன்)や「アヴァル」(அவள்)も、丁寧にするときは「アヴァンガ」(அவர்கள்)になります。
この丁寧な表現を使うことで、タミル語の会話がスムーズになり、現地の人々からの好感も得られます。そして、さらに嬉しいことに、語尾の活用が「レーン」「リンガ」「ランガ」の3つだけに絞れるので、覚えることが少なくて済むんです!
ナーンガとナンマの違いも覚えよう!
ここで少しだけややこしいのが、「ナーンガ」(நாங்கள்)と「ナンマ」(நாம்)の違いです。「ナーンガ」は「私たち」という意味で、話し相手を含まないグループを指します。一方、「ナンマ」は、話し手と話し相手を含む「私たち」を指します。
例えば、「私たちはする」は、話し相手を含まない場合は「ナーンガ パンドローン」(நாங்கள் பண்ணுகிறோம்)、話し相手を含む場合は「ナンマ パンドローン」(நாம் பண்ணுகிறோம்)になります。
最初は3つのパターンだけを覚えよう!
タミル語を話すときに最も使うのは、「ナーン」(私)、「ニーンガ」(あなた)、「アヴァンガ」(彼/彼女)の3つの主語です。まずはこれらの主語に対応する語尾、「レーン」「リンガ」「ランガ」だけを覚えましょう。そして、英語の動詞を「パンヌ」と組み合わせて使うことで、会話の幅がぐっと広がります。
まとめ:3つのパターンでタミル語を簡単に話せるように!
タミル語の動詞の語尾変化は、日本語にはないため最初は少し戸惑うかもしれませんが、日常会話で使うのは3つのパターンだけ!これを覚えれば、自然とタミル語がスムーズに話せるようになります。そして、タミル語を丁寧に話すことで、現地の人々とも良好な関係を築くことができるでしょう。
次回は、具体的な200単語と30表現のリストについてお話ししますので、お楽しみに!